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引っ越し学園 2時限:物件見学の心得

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違法増築物件に注意せよ

賃貸物件が「違法増改築」かどうかは、鉄筋が見えないかぎり工事そのものを信用するほかない。現場管理がいい加減な工務店、工事監理が入っていないような現場の物件は信用しないという予防策しかないのが現実だ。

ベランダで起きた怖い話…

気持ちよく晴れたある日、主婦が洗濯物を干していたときにベランダごと落下!?そんな恐ろしいことがあるのか!と思うかもしれませんが、事実あったのです。
ベランダは通常「片持ち構造」といって、一辺だけを壁に支持されています。この部分の鉄筋の入れ方が非常に重要で、十分な「定着長さ(※)」を確保しなければベランダは落下する危険が増します。前述のようなベランダが落下した物件は、違法増築物件だった可能性があります。ベランダの端が上下壁でつながっていたり、柱でつながっている物件は安全と言えます。

定着長さ
梁の鉄筋の端部を柱に埋め込んだり、床スラブ筋の端部を梁に埋め込んで接合部を強くすることを「定着」といい、鉄筋の端からの埋め込み長さを「定着長さ」という。鉄筋とコンクリートをしっかりと一体化させるために必要な長さ。

「現場管理」と「工事監理」 の違い

現場管理
工事管理とも言い、建設現場に出入りする技能者の作業管理、関連業者との調整から最適な施工方法の提示、コスト管理、安全管理に至るまで工事全体の進行を管理する業務のこと。これを実施する人を通称「現場監督」と呼ぶ。
工事監理
建築主の立場に立って工事を設計図書と照合し、工事が設計図書のとおりに実施されているかどうかを確認する重要な業務のこと。通常建築士だけが行える業務で、監理報告書が作成される。設計・工事監理と施工を別々の業者に依頼すると、工事監理を第三者の目で行ってもらえるというメリットがある。一般に設計事務所がこの業務を行う。


違法増築物件に出会わないためにも、工事監理が正しく行われているか、いたのかを確認しましょう。

界壁(かいへき)とは?

界壁とは、マンション・アパートなどの共同住宅の各住戸間を区切る壁のことです。戸境壁(こざかいへき)とも言います。 建築基準法上では、これらの壁は遮音上問題となる隙間のない構造にするとともに、「耐火構造」か「準耐火構造」または「防火構造」で造り、小屋裏または天井裏にそれらが達するように設置しなければならないと規定されています。

建物が密集している地域などでは、法令により「防火地域」「準防火地域」などが定められ、火災での延焼を防ぐために建物の構造も制限されます。隣家との距離が近い場合にも、この制限を受ける場合があります。

耐火構造、準耐火構造、防火構造の違い

耐火構造
耐火構造の建物は、火災に対し単に燃えないだけでなく、隣家からの火災の延焼を防止し、火熱のための変形や倒壊をしないような構造であることが求められている。鉄筋コンクリート造、耐火被覆した鉄骨造などをいう。
・使用されている集合住宅−すべての3階建、防火地域や準防火地域に建つ一定条件を満たす集合住宅。
・おおよその基準−建物の壁・柱・梁・床・階段・屋根などの主要な構造部分が、火災が起きてから部位により30分から3時間は構造耐力上支障のある変形などの損傷を生じないような耐火性能に適合すること。
準耐火構造
準耐火構造の建物は、通常の火災による延焼を抑制するような構造であることが求められている。
・使用されている集合住宅−すべての地域に建つ2階床面積が300m²以上、防火地域や準防火地域に建つ一定条件を満たす集合住宅。
・おおよその基準−建物の壁、柱、梁、屋根などの主要な構造部分が、火災が起きてから部位により30分から1時間は構造耐力上支障のある変形などの損傷を生じないような耐火性能に適合すること。
防火構造
防火構造の建物は、通常の火災に対して外壁や軒裏が延焼を抑制するような構造であることが求められている。
・使用されている集合住宅−主に柱・梁が木造又は軽量鉄骨造で、準防火地域に建つ2階建で延床面積500m²以下の集合住宅。
・おおよその基準−外壁や屋根の軒裏の仕上げが一定の防火性能を持つ。周囲で起きた火災からの延焼を30分以上防ぐことができる。
 

出典:アクタス・ソリューション/サーフ・エンターティメント