
耐震性や安全性に問題がなくても、心身の異常を引き起こしかねない繊細な問題が騒音。マンションの構造や物件の場所、間取りによる遮音性の違いを知って、下見の際に入念にチェックしよう!
ウォーターハンマー現象に注意!
騒音には「遮音の不備」によるものと、住まい方による「生活騒音」があります。生活に伴う騒音は、カーペットを重ね敷きするなどの物理的な対策や、歩き方やドアの開け閉めに注意する、騒音となる行為を行う時間帯に配慮するなどで、ある程度は軽減できます。
しかし、原因が構造上の問題であれば、そう簡単には解決できません。
たとえばウォーターハンマー現象。レバー式の水栓で、水を止めたときに水道管をハンマーで叩いたような音がする現象です。新築時には気になりませんが、経年で拡大します。ひねる方式の従来の蛇口では起こらない現象です。面倒でも、物件見学時には水道栓を開けてもらい、水を流してみることをおすすめします。
住居内のパイプスペース周辺をチェック!
図面の「PS」という文字に注目してください。これは「パイプスペース」の略で、縦に給配水管が通っていることを示しています。もちろん、配水管には消音材が使われ、スムーズに流れるような工夫がしてありますが、このPSが寝室から近い位置にあると、音が気になって眠れないという人もいます。
物件見学時に、このほかにも建物内の共有設備から発する物音が、部屋まで響く場合があります。以下のポイントを押さえ、しっかりチェックしましょう!
- エレベーターの近く
- モーター音や動作音が聞こえてこないか
- ポンプ室の近く
- 上下水道の加圧ポンプの音が聞こえてこないか
- 電気室の近く
- ブーンという音が聞こえてこないか
構造の違いから読み解く騒音
- 木造
- ドシドシと歩くような振動音は防げない。
- S造(鉄骨造)
- アパートタイプの大半はこれ。鉄骨造だから静かとは限らない。壁の構造によっては、固体伝播(※)の問題あり。
※固体伝播音
歩道橋の手すりを叩くと、道路の反対側まで音が伝わる原理。
- RC造(鉄筋コンクリート造)
- 柱・梁・床・壁が鉄筋コンクリート。壁の厚さが防音のカギを握っている。「うちはRC構造なのに生活音が聞こえるぞ!」という人は、次項、ラーメン構造か壁式構造かをチェック!
- SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)
- 鉄骨の周囲を鉄筋コンクリートで囲んだもの。遮音性はほかの構造に比べかなり高い。タワー型マンションなどにはこの構造が使われる。
壁式構造 VS ラーメン構造
壁式は、壁で建物を支えているので、壁の密度が高く厚いため、ラーメン構造より防音効果は高いと言えます。あなたのマンションはどちらでしょう?
ラーメン構造
柱と梁を一体化して骨組みを造ったもの

壁式構造
柱がなく、壁と床だけで建物を構成したもの

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騒音に泣かされない、事前対策法
- 不動産屋に「隣の間取りを見せてください」と頼みましょう!
- 自分の住戸前を何世帯の人が行き来するのかチェックしましょう!
- よく吠える犬が近所にいないか確認しましょう!
- 朝、夕方、夜間、平日や週末にも物件を見学しましょう!


気に入った物件の周辺を歩きまわってみて。
悪臭が漂う場所がないか、近所にゴミ屋敷のようなものがないか、異臭を放つような工場がないか、近くに川があるのならそこから悪臭がしないか…
などをチェックしてみて!